Op. 85 レッスンにおけるASD(アスペルガー)児の特徴  その2

ピアノと発達障害

 

サライ
サライ

こんにちは!
発達障害のひとつ「ASD / ADHD」とともに生き半世紀。

ピアノの先生をしているサライと

むすこ
むすこ

そのむすこ。
同じくADHDの中学1年生です!

 

ASDは視覚優位

 

サライ
サライ

必ずしも、すべての子に「4コマの状況が当てはまるわけではない」ということをお断りしたうえで

 

うちの教室の子で見ると、「視覚(譜読み)」にすぐれている、「聴覚(耳コピ)」にすぐれている子がいます。

 

サライ
サライ

もちろん、どちらも「優れている」、どちらも「平均的」、どちらも「イマイチ💦」という子も

 

それでも、今回のテーマ「ASD(アスペルガー)」の生徒に関して言うと、断然「視覚」優位の子が多いような気がします。

 

Op. 72 ピアノは頭をよくするか?(特別篇)~「絶対音感」は神?その1
絶対音感と頭脳との間に関係はあるのでしょうか?脳科学分野の発展とともに「絶対音感」が脳におよぼす影響はあきらかになってきています。ちなみに「音感トレーニング」を取り入れているある幼稚園では、その園児の平均IQは通常に比べかなり高いようです。

 

ピアノも無表情

 

前回もお話ししましたが、

 

Op. 84 レッスンにおけるASD(アスペルガー)児の特徴  その1
機械のように同じ個所を弾き続ける作業を苦としないASDアスペルガーの子どもたち。その、ある種ストイックな練習法ゆえ、技術面を得意とする生徒も少なくありません。一方、アスペルガーに特有の「表現力の乏しさ」はどのようにカバーしていけばいいでしょうか?

 

サライ
サライ

ASD(アスペルガー)の子は基本真面目です。また、繰り返し(機械的)の作業をあまり苦としないようです。課題も回数を指示すると、その分きっちりこなしてきます

 

ただ、そこには「表現したい」とか「きれいな音を出したい」といった能動的な動きはあまり見られません

 

 

サライ
サライ

「こういうふうに弾いてごらん」と弾いて聞かせると、一瞬その真似はできます。でも、おうちで「○○回」の課題=ノルマをこなすうち、またもとの無表情(無機質な)表現に戻ってしまうことが多いようです

 

Op. 39 アスペルガー師弟対決(ピアノ編)
2歳児にして既にアスペルガーの片りんを見せる生徒。小学校5年生になり、その整った顔立ちとは裏腹な「歯に衣着せぬ」物言いはクラスでもトラブルのもとになるようです。「正直者」はバカを見る、この日本という社会では確かに「生きづらい」かもしれません。

 

かつては耳音痴だったサライ

 

かくいうサライも以前は、上記のASD(アスペルガー)生徒と同様でした。

 

サライ
サライ

高校の音楽科で新しい先生についた当初は、「とにかく音をよく聞いて。きれいな音をだしなさい!」と口うるさくいわれました

 

それ以前に師事していた先生は譜読み重視のスパルタ先生

 

サライ
サライ

とにかくノーミスで止まらないで弾くことが「怒られない条件」。「音を聞く」余裕どころか、「音を聞くってなに?」って感じです

 

早い時期から耳コピはよくしていたので、4コマとは違い「ドとか、レとか、何の音」かははっきり分かりました。

 

サライ
サライ

ただ、それがピアノの音になると、全部同じ音質に聞こえ、「きれいな音」か、そうでないのかは全く分かりませんでした

 

サライ
サライ

誰かの演奏を聴かされて、「ほら、この音素晴らしいでしょう」と先生に言われてもぽかーん、です

 

今ならはっきり分かるのですが、当時の私は、完全に「耳音痴」でした。

 

サライのプロフィール
ASD / ADHD(発達障害)とともに生き50年。同じくADHDの息子をかかえながら、なんとかピアノの先生をやっています。毎日が失敗と反省の繰り返し、時に凹むこともあるけれど、漫画にすれば完全に「コメディー」。今日もお仕事がんばります。

 

音楽への興味が、耳音痴を治した

 

セバ
セバ

でも、今のお母さん(サライ)は耳音痴じゃないよね~

 

シエル
シエル

じゃなきゃ、生徒にピアノなんて教えられないでしょう

 

サライ
サライ

その通り!

 

では、どうして昔は出来なかった「良い音」と「そうでない音」の区別ができる耳になったのでしょう。

 

サライ
サライ

それは、いろんな人の演奏(クラッシックやピアノに限らず)さまざまな音に触れるようになったからだと思われます

 

セバ
セバ

最初のうちはクラシックのピアノ曲だけだったんだよね

 

シエル
シエル

それが、オーケストラ(きっかけはチャイコフスキー)にはまると、ロック、ジャズ、ラテンに飛び火。とにかくありとあらゆるジャンルを聴きまくったんだって

 

むすこ
むすこ

それまで、クラッシックが音楽の中心だったから、他のジャンルはとても新鮮で斬新に聞こえたのかな

 

そうこうしているうちに、ひとつひとつの音がとても多彩で、同じ楽器なのに全然別の「鳴り方」をしていることに気がつきました

 

サライ
サライ

勝手に耳が鍛えられたんですね

 

今ではかなり鮮明に、「きれいな音」や「そうでない音」、「繊細な音」「華やかな音」「重厚な音」

 

サライ
サライ

それこそ、色彩のグラディエーションのようにはっきりと違って聞こえてきます

 

大手音楽教室など「音感」を重視する教室では、自然と「耳」が鍛えられます。

 

セバ
セバ

だったら、そうでない教室で習った「視覚優位」のASD(アスペルガー)の子は、「音に目覚める(聴覚)」のが遅くなっちゃうってこと?

 

シエル
シエル

でも、それは彼らがまだ「聴覚を必要とする」ほど、「音楽」にはまっていない証拠じゃない

 

サライ
サライ

「聴覚」は「能動的」に手に入れられるものです

 

本気で「自分の音楽を手に入れたい」と思うようになれば、その時初めて、「聴覚」が勝手にきたえられるほど、さまざまな「音」に触れたいと思うようになるでしょう。

 

Op. 65 ピアノは頭をよくするか?(1)~そもそも頭がいいとは
「ピアノを習うとあたまがよくなる」とはよく聞かれますが、そもそも、「頭がいい」に定義はあるのでしょうか?幼少時代「残念な子」といわれた世界の偉人を含め、今回は子どもから社会人にいたるまでの「頭のよさ」について取り上げてみたいと思います。

 

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