Op.7 Kくん初めてのピアノ発表会

ピアノと発達障害

 

 

サライ
サライ

こんにちは!
発達障害のひとつ「ASD / ADHD」とともに生き半世紀。

ピアノの先生をしているサライと

むすこ
むすこ

そのむすこ。
同じくADHDの中学1年生です!

 

譜面台はどこ?

 

Op.6 Kくんとピアノ
ちょっぴり程度の重い発達障害児Kくん。教室の中を飛び回ったり、おしゃべりがとまらない。そんな感じでレッスン出来るのかと思われますが、1日0.1歩でも進めばいい。時には10歩下がってもいい。本人と先生が楽しかったらそれでいいのかもしれません。

 

たくさん動いて、たくさんしゃべって、たくさん練習して。Kくん、どうにか発表会本番を迎えました。

 

サライ
サライ

もともと整った目鼻立ちで、年のわりに背も高く。発達障害を知らない人から見たら、フォーマルなお洋服に包まれたKくんは颯爽として見えたかもしれません

 

Kくんは2曲弾く予定でした。

 

セバ
セバ

2曲分の楽譜を持ってステージに上がったんだよね

 

シエル
シエル

そして、最初は両方、きちんと譜面台においたんだ

 

1曲目は無事終了。事件はこの直後起きます。

 

サライ
サライ

レッスンでは、楽譜の入れ替えはいつもサライがしていました。(Kくん、弾き終わるといつもどこかに飛んでっちゃうので(_Д_)

 

むすこ
むすこ

でも、この作業は本番前は本人にさせるべきだったね

 

サライ
サライ

ええ、私がうかつでした

 

一方、Kくん、1曲目を弾き終わりその楽譜は、2曲目の邪魔になると考えたようです。

 

サライ
サライ

グランドピアノなので譜面台に余裕はあるはず(脇にもおけるのに)。でも、とっさのことでそのことに気がつきませんでした

 

セバ
セバ

ひざに視線がいったんだね

 

シエル
シエル

楽譜スペース発見だ!( ̄ー ̄)b

 

そして、2曲目を弾き始めました。

 

 

Op. 64 多動が過ぎる子
クラスにひとりは必ずいる多動児。生傷がたえない彼らですが、先生として「レッスン中のケガ」だけは避けたいものですね。また多動や注意欠陥のため思うように進まないADHD(発達障害)児のレッスン。それでも苦労はいつしか報われます。マイペースでいきましょう

 

Kくん、笑神さまをよぶ

 

サライがそのことに気づいたのは、2曲目も中盤に差し掛かってから。

 

サライ
サライ

いえ、2曲目はもうスタートしているので、いくら気づこうがどうしようもないのですが

 

サライ
サライ

神さま、お願い。とにかく、最後までもってくれ!

(楽譜よ落ちてくれるな)

 

そんな願いもむなしく

 

セバ
セバ

お母さんのその場しのぎのチープな神様より

 

シエル
シエル

ステージの笑神様の方が強かったってわけ

 

重力に勝てずKくんのひざからすべり落ちる楽譜。

そして、

 

むすこ
むすこ

観客が固唾をのんで見守る中、Kくんは予想外の行動に出たんだね

 

曲をていねいに一度中断して、生真面目に楽譜を拾い上げ、何事もなかったかのように再びひざの上に置いて

 

サライ
サライ

2曲目の続きを弾きはじめたのでした。さすがKくん。大物感、はんぱない

 

セバ
セバ

ふつうだったら、落とした楽譜なんか無視して、曲を弾き続けるよね

 

シエル
シエル

ま、その前に楽譜をひざに置いてピアノを弾くなんて、前代未聞!

 

サライ
サライ

でも、Kくんにとっては「曲を弾き続ける」ことより「楽譜をひざ上にキープする」方がずっと大事だったようです

 

まあ、悲劇と喜劇が紙一重とはこんなところで

 

サライ
サライ

それでも、苦笑いと安堵の入りまじった「Kくんの初めてのピアノ発表会」は無事終了したのでした

 

Kくん、ぐっじょぶ!

 

Op. 40 発達障害とニッチ
発達障害者が自分のニッチ(住みやすい空間)を見つけることはとても大事です。注意不足でミスが絶えない人も、コミュニケーションが不得手な人も、それぞれニッチはきっと見つかる(作り出せる)はず。まずは「できない」より「できる」ことに目を向けましょう。

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