Op. 39 アスペルガー師弟対決(ピアノ編)

ピアノと発達障害

 

 

 

サライ
サライ

こんにちは!
発達障害のひとつ「ASD / ADHD」とともに生き半世紀。

ピアノの先生をしているサライと

むすこ
むすこ

そのむすこ。
同じくADHDの中学1年生です!

 

個性きわだつ2歳児

 

4コマの女の子、現在小学5年生。彼女が教室に入ったのはわずか2歳のときです。

 

サライ
サライ

お人形さんのようにかわいい子。担任の先生に抱っこされて
指しゃぶりしての登場でした。

 

が、しかし。

 

このかわいい子。かわいい顔に似合わずなかなかくえない。初めて会う大人を前に
動じる気配が一切ありません。

 

セバ
セバ

ふたりきりにされても微動だにせず

 

シエル
シエル

2歳児にしてすでになかなかの頑固者

 

サライ
サライ

自分の殻というよりも既に人間として確立された「強烈な個性」のようなものを感じました

 

腹をを割りすぎる

 

時は流れ。

 

サライ
サライ

しばらくは自身のASDに気づかずADHD一本だと思っていたサライ

 

いっぽう、はたから見てもかなり分かりやすいアスペルガーの特徴ゆたかなこの娘さん。

 

Op. 35 アスペルガーに気づいたとき (前編)
これまでADHDだけだとばかり思っていた私。「人づきあいが苦手」なのも「極度の劣等感」もすべてはその2次障害と。世間一般のアスペルガー診断では当てはまらなかったり、そもそも問題の意味すらつかめない「隠れアスペルガー」、意外と多いかもしれません。

 

サライ
サライ

いくどか衝突もありましたが、それゆえか、それなりに腹を割って(というか割りすぎる)話せる仲となりました

 

しかし、

 

セバ
セバ

成長した彼女の個性は、クラスでも「出る杭」になってきたみたい

 

シエル
シエル

お友だちともたびたびトラブルを起こしたんだよね。そして、そのことを本人は一切気にしていない(本人談)

 

サライ
サライ

まず、先ほども言った「腹を割りすぎる」。彼女の言葉にオブラートのようなものは一切存在しません

 

むすこ
むすこ

良くも悪くも「よく切れる刃だね

 

「集団の意見」というのは目に見える圧力ですが、他と共存する社会ではある意味必要なものです

 

しかし、

 

セバ
セバ

彼女の中では「自分の意見」が絶対

 

そして、

 

シエル
シエル

彼女がそれ(自分の意見)を公言することは(彼女の中で)なんら間違っていないんだよね

 

 

 

「素直な心」≠「正直」

 

ピアノの先生なら目をつぶっても弾ける曲、ブルグミュラーの「素直なこころ」

 

素直な心 「ブルグミュラー25」より 1番

 

サライ
サライ

楽譜の版(編集)によっては、「正直」という題になったりします

 

彼女がこの曲を弾いた時のエピソードです。

 

彼女のお母さんが使っていた古いブルグミュラーのそれは、「正直」という題でした

つい、

 

サライ
サライ

じゃあ、次「素直な心(最近はこっちがポピュラー)」をひらいて

 

と私がいうと、

 

セバ
セバ

「素直な心、じゃないよ、正直」

 

と彼女。

 

シエル
シエル

確かに素直な心じゃないね、『正直』。彼女にぴったり

 

「素直な心」と「正直」。似て非なる言葉です

 

サライ
サライ

ここで、国語辞典のような説明はしませんが、「直」の前にくる漢字が「正」になるか「素」になるかどうかで、受ける印象ががらっと変わります。

 

正直・正義・正確
素直・素顔・素敵

 

「剛」「柔」のような

「昭和」「平成」(時代の雰囲気)のような。(ちがうか)

 

サライ
サライ

彼女の「正直」は決して間違ってはいません。ひとつのユニークな個性です

 

ただ、

 

今の日本(社会)で生きていくには少なからず損をする(=生きづらい)でしょう

 

むすこ
むすこ

「正直者はバカをみる」というのはよくある話

 

セバ
セバ

普通の人、「王さまの耳はロバの耳~!」と、本当は大声で叫んでみたい説

 

でも、裏を返せば、

 

正直者はその人に合った世界を一刻もはやく見つけてそこで羽ばたけばいいだけのこと

 

シエル
シエル

そこは素直な心」の持ち主のための国じゃない

 

サライ
サライ

「正直」ものだからこそ、気持ちよく呼吸ができる「ニッチ」という国なのです

 

Op. 40 発達障害とニッチ
発達障害者が自分のニッチ(住みやすい空間)を見つけることはとても大事です。注意不足でミスが絶えない人も、コミュニケーションが不得手な人も、それぞれニッチはきっと見つかる(作り出せる)はず。まずは「できない」より「できる」ことに目を向けましょう。

 

今回の主人公。

 

セバ
セバ

その毒舌とは不釣り合いの整った顔立ち。学校の成績もいいみたい

 

でも今しばらくは、

 

シエル
シエル

「素直な国」で居心地わるく生きていかなければいけない

 

それでも、2才の時から(ピアノも発達障害の先輩としても)見守っている先生からしたら、

 

サライ
サライ

とにかく、なにがあっても「生きてね。そのまままっすぐに

 

の一言です。

 

余談

 

そんな彼女の妹ですが、ただいま幼稚園年長さん。

 

サライ
サライ

お姉ちゃんに輪をかけた「かなりの変わり者」で、この先、はるかに心配です(-Ⅱ-;)。やっぱ遺伝ってありますね

 

Op. 63 芸は身をたすく
ASD(自閉症スペクトラム)からくる運動障害があるYちゃん。将来「幼稚園の先生」になりたくて習い始めたピアノですがなかなかうまくいきません。一方、「絵をかくこと」はとても得意なよう。苦手なことはマイペースで、一芸はどんどん伸ばしていきましょう

 

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