Op.10 人は見かけで判断しちゃダメ

レッスン(ピアノ)

 

 

 

サライ
サライ

こんにちは!
発達障害のひとつ「ASD / ADHD」とともに生き半世紀。

ピアノの先生をしているサライと

むすこ
むすこ

そのむすこ。
同じくADHDの中学1年生です!

 

 

まじめで寡黙な幼稚園児

 

Hくんにピアノを教えたのは幼稚園年長さんの時。

 

サライ
サライ

4コマで使用しているまんがアプリ「コミPo」では幼児の表現に限りがあり、結構な少年に見えますがご了承ください(。-人-。)

 

つまり、4コマ目でHくんが口にした「もっと早く」とは、年中さんかそれ以前のことを指しています。

 

セバ
セバ

幼稚園の年中年長っていうと遊びたい盛りだよね。まして男の子となれば

 

シエル
シエル

天気がいい日は外を飛び回りたいし、絵本だってお絵かきだってやりたいことは山ほどあるはず

 

サライ
サライ

遊びたいのに、「お母さんに怒られるから」、お昼寝したいのに「時間だから」と、ぐずりながらレッスンに来る子も少なくありません

 

そんななか、Hくんは嫌な顔ひとつせず、いつも真剣な表情を浮かべてピアノに向かっていました。

かと言って、とくに楽しそうなそぶりも見せたことがないHくん。

 

サライ
サライ

どのようなモチベーションで毎回レッスンに通っているのだろう、と思っていました

 

おしゃべりな子ではありませんでした。ただ黙々とピアノをひく。おうちでもきちんと練習していたようです。

 

セバ
セバ

Hくんは、幼稚園の課外ピアノ教室の生徒だったんだよね

 

シエル
シエル

英語やスイミングなど、習いごとのひとつとして選択されるピアノ。「性に合わなかった」って、卒園と同時に止めてしまう子も少なくないよね。

※この幼稚園では希望すれば卒園後もレッスンは続けられます

 

サライ
サライ

だから、Hくんについて、「卒園するのでピアノをやめるそうです」と聞かされた時も、残念だけど「あ、そうなんだな」程度にしか感じませんでした

 

上記4コマは、そんなHくんとの最後のレッスンでのやりとりです。

 

Op.16 大切な生徒がやめたとき
発表会前、生徒の譜読みが思うように進まないと焦ってしまいますよね。「選曲をミスった?」「もっと練習してくれると思ったのに」なんて。そんな時、彼らはそれでいいのだ、と子どものペースを肯定することが出来ればもっと気が楽になるかも知れません。

 

ピアノは心のシェルター

 

それまで、Hくんの口から「ピアノ楽しい」とか、「好き」なんて言葉、ひとつも聞いたことがありませんでした。

 

でももしかすると、ピアノはHくんにとって、なくてはならない「心のシェルター(避難所)」になっていたのかもしれません

 

 

サライ
サライ

最後のレッスンでHくんが言葉にした「おれ、もっと早くピアノやってればよかった」その言葉にすべてが凝縮されていました

 

 通り一遍のレッスンではない。わたしたちの一年間がなんと有意義でかけがえのない時間だったか

 

サライ
サライ

その一言が、わたしの心に何年たっても消えない大切ななにかを教えてくれました。

 

それだけに心がいたい。

 

サライ
サライ

「しっかりしてる」という見た目だけで勝手に、「素晴らしい家庭環境のもと、大切に育てられた恵まれた子ども」と思い込んでしまった

 

それでも、

 

シエル
シエル

たった一年でも、お母さんとの時間は、Hくんにとって「心のよりどころ」になったんだと思うよ

 

そう思いたい。

あれから何年たったか、もう中学生になっているHくん。

 

サライ
サライ

元気でいるかな。いいお兄ちゃんになったかな

 

ピアノを続けているだろうか。それとも、部活がんばってるかな。

 

サライ
サライ

充実して楽しい毎日を過ごしていてくれるといいな

 

大人になった彼にまた会いたいな。

 

 

Op.9 距離はそのうち縮まる?
人とのコミュニケーションが極端に苦手な子。会話どころかあいさつもままなりません。それでも、成長するにつれ少しずつ言葉数が増え、ぎこちないけれど「笑顔」のようなものも見せてくれるように。これまでの過程を知っているからこそなおさらうれしい瞬間ですね。

 

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